仙台写真月間2021

7人の作家のそれぞれの写真展を1ヶ月にわたって同時的連続的に開催します。
【関連企画】赤坂憲雄×山田なつみ対談「TOKϴYO」

仙台写真月間の関連プログラムとして、民俗学者・赤坂憲雄氏と写真家・山田なつみによる対談が行われました。
山田なつみのウェブサイトに対談の模様がテキストにて掲載されています。ぜひご覧ください。

対談記事はこちら


山田なつみ写真展「TOKΘYO(常世) 」(リコーイメージングスクエア東京にて開催)が360°バーチャルギャラリーに生まれ変わりました。バーチャルギャラリーはRICOH THETA(リコーシーター)で撮影して仕上げています。遠方の方や、事情により会場にお越しになれなかった方のためにいつでもで鑑賞できる写真展です。
下記QRコードあるいは、こちら よりご覧になれます。


主催:リコーイメージング株式会社
後援:在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本、仙台日仏協会・アリアンスフランセーズ仙台
制作協力:Galerie HAYASAKI, 尚光堂 嶺岸 知、角田市障害者就労施設「のぎく」、下柴彼岸獅子舞、Eric AVOCAT(大阪大学大学院特任准教授)、Seiko AVOCAT(仏語翻訳家)、小高 美穂(アーティストリエゾン、フォトキュレーター)、山下リサ(アートディレクター)


仙台写真月間2021トークイベント

仙台写真月間の関連プログラムとして、写真について対話をするトークイベントを開催しました。
今年は仙台写真月間YouTubeチャンネルを開設し、トークの様子のライブ配信を行いました。配信した映像は一部をアーカイブでご覧いただくことができます。ぜひご覧ください。

仙台写真月間YouTubeチャンネル

トークイベント詳細はこちら

仙台写真月間アーカイブ

2001年からはじまった仙台写真月間のこれまでの展示情報をまとめています。
今回の公開では日程・作家名等の情報のみですが、今後少しずつ個展の情報等もまとめていく予定です。

仙台写真月間アーカイブサイト

week
1
8/31tue-9/5sun
仙台写真月間2001-2021

仙台写真月間の参加作家有志によるグループ展を開催します。過去の出展作品を中心に、一部新作も公開されます。

〈参加作家〉
伊東卓、榎本千賀子、大森恵子、かんのさゆり、酒井佑、城田清弘、鳥喰聡子、野寺亜季子、花輪奈穂、茂木大作、山田静子
※参加作家は追加・変更となる場合があります。

week
1
8/31tue-9/5sun
阿部 明子「崖にたつ、ヤトを待つ」

ずんずくろの谷は削られ、ソトから土が運ばれた。しぼれた水が谷底へ、つぶした田は家で埋まる。
山からは土が降りて、馬の辿った道をふさぐ。削れた谷山からは土が降りて、子どもたちは道路をふさいで遊ぶ。

私は待つ、私の中のヤトがやってくるのをまつ。知らない家の庭から風が吹き上げてくる。

阿部 明子 Akiko Abe
1984宮城県美里町(旧小牛田町)生まれ
2007東北芸術工科大学 デザイン工学部 情報デザイン学科 映像コース(現映像学科)卒業
2017平成29年度宮城県芸術選奨 新人賞受賞
〈おもな個展〉
2017「レウムノビレ」MUSEE F
「温室の庭」SARP
2018「てさぐりのかたち」SARP
〈おもなグループ展〉
2017『芸術銀河 平成29年度宮城県芸術選奨 受賞者作品展』「レウムノビレ / 温室の庭」東京エレクトロンホール宮城
2019阿部明子・是恒さくら展『閾 -いき- を編む』塩竈市杉村惇美術館

week
2
9/7tue-12sun
花輪 奈穂「傍らに立つ」

情報と時間の流れるスピードの中で、思念だけが漂い、身体は動けぬまま、ただここに立つ。
あちらとこちらを隔てる窓の前で、向こう側の景色を無意識に目に映す。
思念はどこまでも遠くへ漂っていく。そのうち目に見えているものが現実か幻想かわからなくなる。
曖昧な意識のまま、空虚という解放に身を任せたとき、やっと息をつく。

花輪 奈穂 Naho Hanawa
1977岩手県生まれ 仙台市で育つ
2000東北芸術工科大学 デザイン工学部 情報デザイン学科 映像コース(現映像学科)卒業
〈おもな個展〉
2001「午後三時」ギャラリーKingyo
2006「熱風のせつな」東北工業大学一番町ロビー、ギャラリーKingyo
2007「名前のない体温」アートスペース宙
2011「L」SARP
2012「それでも」SARP
2013「扉」SARP
2014「ディスカバー」SARP
2015「点O」SARP
2016「星屑とうたごえ」SARP
2017「花輪奈穂写真展」靖山画廊
「かがみ、掬う」SARP
2018「こもれび こだま 風のいろ」ギャラリーKingyo
「カーブをぬけると、そこは」gallery to plus
〈おもなグループ展〉
2015SICF16「float」スパイラル
2016SICF17「いつかの星」スパイラル
2017中之条ビエンナーレ「こもれび、こだま、風のいろ」旧沢田小学校
2018『アート×インテリア展』ジルダールギャラリー
2019『間の祭り』「滴る静寂」常陸國総社宮

week
2
9/7tue-12sun
高橋 親夫「ここにいた時は子どもだった」

家族との幸せの中にあったその時の子どもたちの暮らしをそのまま残し、
あの時を境につながりは断ち切られ、
二度と戻ることのないものとしてここから未来へと離されていった。
新しい土地での時間の中で、家族と共にその地でのつながりを育み、重ねられ、おとなへと成長してきた。
あのことがなければここでの暮らしは継続し、
成長にともなう変化の波に日々に身を委ね、過ごしていっただろう。
そしてこれほど長い時間、歳月に曝されることなく、当たり前のかたちで役わりを交代していたはずだ。
あのことが起きる前の楽しかった時の背景や、その時の心の記録が今ここに残されている。

高橋 親夫 Chikao Takahashi
1947仙台市生まれ
19741級建築士
2011第36回JPS展入選
2015京都造形芸術大学写真コース卒業
「3がつ11にちをわすれないためにセンター」活動参加
写真集『あの日につづく時間 2011・3.11』出版
〈個展〉
2015「復興大地」ニコンプラザ仙台フォトギャラリー
2017「タイル・ルート・トタン」せんだいメディアテーク
「神々のハマドオリ」SARP
2018「マテリアル」SARP
2019「数は語る」SARP
2020「地上を移動する目・上空からの視線」SARP
〈グループ展〉
2015『星空と路』「浪江のきた道・ゆく道」せんだいメディアテーク

week
3
9/14tue-19sun
小岩 勉「FLORA#07」

植生調査の方法にコドラートとフローラがある。コドラートは調査地内に設定した一辺が数メートルの正方形内を季節ごとに種類と占有率を調べ、フローラは調査地を縦走しそこに自生する植物のリストを作成する。全植物という意味のFloraと、ドイツ語で正方形を意味するQuadratだが、英語圏ではQuadrat の調査をStandと呼ぶという。

小岩 勉 Tsutomu Koiwa
1962岩手県一関市生まれ
〈おもな個展〉
1993「女川海物語」ガーディアン・ガーデン
1999「野守の鏡」art space 宙
2001「STAND#01」art space 宙
2002 「STAND#02」art space 宙
「STAND#00」cafe Mattise gallery
2003「STAND#03」art space 宙
2004「STAND#04」art space 宙
2005「クサカゲロウ」ギャラリー冬青
「STAND#05」art space 宙
2006「STAND#06」art space 宙
2007「FLORA#00」art space 宙
2009「FLORA#01」ギャラリー青城
2011「FLORA#02」SARP
2012「FLORA#03」SARP
2013「日をかぞえる」SARP
2014「FLORA#04」SARP
2015「Tage zählen」 EKO-Haus(デュッセルドルフ・ドイツ)
「FLORA#05」SARP
2016「FLORA#06」SARP
2020「日をかぞえる・記憶する風景」SPACE nio (日経新聞東京本社)

week
3
9/14tue-19sun
野寺 亜季子「a #3」

見ることと思いだすこと

野寺 亜季子 Akiko Nodera
1982仙台市生まれ
〈個展〉
2006「夜に浮ぶ静物」アートスペース宙
2007「夜に浮ぶ」アートスペース宙
2008「箱日記」cafe Mozart Atelier
2009「Lamp」アートスペース宙
2011「北風 はと 太陽」SARP
2012「綿毛のポートレート/擬態七食」SARP
2015「星と蛇口」SARP
2016「a」SARP
2017「a」SARP
〈グループ展〉
2012「東北より」ニコンサロン bis 大阪

week
3
9/21tue-26sun
稙田 優子「雨包、粒子」

このタイトルを私は、「ひょう、りゅうし」と読む。
雹という漢字の己は、旧字体の巳と表記する。
生活のなかで写真を撮り、写真についての思索が続く。

稙田 優子 Yuko Wasada
1984福島県生まれ 仙台市で育つ
〈個展〉
2013「野川テノール/派生」SARP
「野川テノール/派生」TokyoLightroom
2018「展開図を重ねる」SARP
2019「白紙上」SARP

week
3
9/28tue-10/3sun
桃生 和成「今日のまさこ」

今年93歳となる祖母・まさこをほぼ毎日撮影しSNSへ投稿。過去5年に及ぶ記録写真をもとに構成した写真展となります。同じようで日々微妙に変化する祖母と孫の関係性。撮り続け、撮られ続ける奇妙な時間を一つの空間にまとめてみました。

桃生 和成 Kazushige Monou
1982仙台市生まれ
岩手大学写真部OB
〈個展〉
2016写真展「今日のまさこ」light source

SARP

仙台アーティストランプレイス

仙台市青葉区錦町1-12-7 門脇ビル1F(旧ギャラリー青城)
TEL 022-222-0654
11:00-19:00(日曜は17:00まで)
月曜休廊
駐車場3台あり
入場無料

会場にはアルコール消毒液を用意しています。ご入場の際には手指消毒とマスクの着用をお願いします。また、入場が一度に10名を超える場合、入場をお待ちいただく場合があります。

お問い合わせ

仙台写真月間事務局

仙台市宮城野区高砂2-18-9
TEL 090-8788-5474

助成 (公財)仙台市市民文化事業団